2008年02月27日

おっちゃん

ボクはスーパーに行った。

福岡ではメジャーなサニーっていうスーパーだ。


それはさて置き、ボクがレジに並んだときの話。




レジにはおばちゃん、お兄さん、ボクの順番で並んでいたんだ。


そしたら不意に皮ジャンを着た小さい長渕みたいなおっちゃんがボクの前に割り込んできた。

注意するのも面倒くさかったし、「急いでんのかな?」って思ってボクは少し後ろに下がり、おっちゃんに順番を譲った。


するとおっちゃんはこう言った。

「先に並んでたのはキミなんだから前に並べばいいとよ」



(割り込んでて何なんだ…?)



とも思ったが、ボクは少しおっちゃんを見直した。

素直にそんなこと言えるおっちゃんは、たくましく思えたんだ。



おばちゃんがレジを済ませてお兄さんの番がきた。


レジを打っているのは「実習生」の名札を付けている新人くん。

一生懸命仕事をさばこうとしてるのが覗える。


おっちゃんは言った。

「頭は良いかもしれんけど出世せんぞ、こいつは」



ボクは「?」ってなって振り返った。

おっちゃんはボクの方を見て、新人くんのこと指していた。



続けておっちゃんは言った。

「トロトロしとってお雛様みたいやのう!お前はお雛様じゃ!」





ボクはipodを耳にはめて無理矢理音を掻き消した。

そしてお気に入りの音楽を聴きながらボクは思った。

「ボクは中途半端でいいや。」



Posted by トントン at 13:36│Comments(0)我思ふ。
 
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